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日本で酒のラベルに『がんリスク』と書かれる日は来るのか

やはり昼寝するねこ

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AAのミーティングに通って20年以上になりますが、つくづく「昔と変わったなあ」と思うことがあります。 ひとつは女性の参加者が増えたこと、もうひとつは「タバコを吸える会場がなくなった」ということです(笑)。

タバコについては「健康に悪い!!」ということが広く知れ渡り、「時代が変わった…」としみじみと感じることがしばしば。

しかし、お酒、アルコールの有害性の認知度はどうかといえば、こちらは20数年前からあまり変わっていないように思います。
アルコール依存症の当事者、とくに自助グループのメンバーの間では「酒飲むと、がんになりやすいよね」ということは知られていますが、広く世間一般の方は意外なほど、ご存じないのではないでしょうか。

なぜ、酒を飲むとがんになりやすいのか。
私は長いこと「アルコールは体内で分解され、最終的には水と二酸化炭素になって排出される。その途中で生じるアセトアルデヒドが発がん性物質なんだよね?」くらいの理解しかありませんでした。

もう少しまともに説明すると、アセトアルデヒドにはたしかに発がん性があります。でも、飲酒によるがんリスクはそれだけでは説明できません。アルコールはホルモンバランスや細胞の修復機能にも影響を与えるため、国際がん研究機関(IARC)はアルコール飲料そのものを「ヒトに対する発がん性がある」と分類しています。

このように、がんとの関連性があるアルコールですが、タバコのパッケージに義務付けられている警告表示は、アルコール飲料のラベルには載っていません。世界的には載せるべきだ、という方向に向かっています。しかし、業界の反発も強く、なかなかはかどらないようです。

そこで業を煮やしたのか(?)、WHO(世界保健機関)が2025年2月14日、欧州に向けて、アルコール飲料への「目立つ」健康警告表示を要請しました。

個人的には、欧米ではアルコール飲料のリスクについては広く知られている、という印象をもっていましたが、実際にはまったく違っていたことに驚きました。WHOの調査によると、アルコールと乳がんの関連を知る人は15%、アルコールと大腸がんの関連を知る人は39%だったそうです。WHOはこの認知度を「alarmingly low(憂慮すべきほど低い)」と表現しています。

現在、EU27か国のうち、アルコール飲料に警告表示を導入しているのは、ドイツ、フランス、リトアニアのみ。 アイルランドでは2026年5月から、飲酒とがんとの関連を警告する表示が義務化される予定とのことです。

アルコール依存症も怖いですが、がんも怖いです。アルコール依存症は回復の道はあるし、がんも不治の病ではなくなってきました。とはいえ、アルコール依存症にも、がんにもならないほうがいい。酒、タバコ以外にも楽しみはいくらでもありましょう。私も「酒のない人生なんて」と、長い間思って飲んでいましたが、飲まなくなってみれば「飲めなくて損した」と思ったことはありませんでした(笑)。

日本ではとんと話題にあがらないトピックではありますが、個人的には日本もアイルランドに続いてほしいと思っております。 (記:2026年6月15日)

参考資料

Alcohol labels should warn of cancer risk, says new WHO/Europe report
WHO、欧州でアルコール飲料にたばこ並み「がん警告」要請
酒ラベルに「発がんリスク」が書かれていたら、飲酒をためらいますか?
アルコール飲料へのがん警告表示を提言 豪ニューサウスウェールズ大学

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