体験談

ニューヨーク AA武者修業たらたら編(3)

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オープニングとビックミーティング

いよいよコンベンションがスタート! 

日本からのツアーの仲間と、夕方5時にコンベンションセンターの前に集合して、ロジャーズ・センタースタジアム(Rogers Centre Stadium)に移動しましたが、すでに長蛇の列が。みんな少しでもいい席に座りたいということだったんだと思います。

中に入ってみると、最大5万人入れるスタジアムで、おそらく4万人近い人が入っていたので大変な迫力でした。オープニングでは、国旗入場があって90人の仲間が自国の国旗を掲げて入場しました。90か国から集まったんですね!

ビックミーティングでは3人のスピーカーが話をしましたが、このときは同時通訳機を受け取っておらず、残念ながら話の内容はほとんど分からなかったのではないかと思います。それでも私の旅のメモ帳には「1人目のスピーカー。インドのアマチさんのような黒人女性が登場。迫力のあまり度肝を抜かれる。泣く」と書いてあります。言葉が分からなくても泣くほど感動したようです。

2人目のスピーカーのインドから参加された男性は、翌々日のクロージングのときに、直接お話できて「インドにもアル中は3万人いて、全国で800グループあって、ムンバイだけでも200グループある」と伺いました。

オープニングでの一発目の感動は、小さなお祈り(*)をスタジアムにいた全員で唱和したことです。唱和したあと、シーンと静まりかえった会場にアメイジンググレイスという有名な讃美歌が響きわたりました。ステージの上で女性の歌手の方が歌っています。たしかアカペラだったと記憶しています。歌ったのはAAメンバーでもある有名な歌手の方で、20年以上のソブラエティがあるとのことでした。すぐにスタジアムのみんなで合唱になりました。あちこちからすすり泣く声も聞こえてきました。こちらが二発目の感動ポイント。AAのメンバーになってよかったと心から思いました。

*小さなお祈り(平安の祈り Serenity Prayer)
神様、私にお与えください
自分に変えられないものを受け入れる落ち着きを
変えられるものは変えていく勇気を
そして2つのものを見分ける賢さを

God, grant me the serenity
to accept the things I cannot change;
courage to change the things I can;
and wisdom to know the difference.

200を超えるミーティング・ワークショップ! どうする!?

7月2日がコンベンションの中日で、目が回りそうな数のミーティングがあり、もうどれに参加していいものか分からず、大興奮!
公式の記録を確認してみましたら、コンベンションの会期中、200以上のミーティングやワークショップが開かれていたということです。
私は、この日は3つのミーティング、夜にはスタジアムのビックミーティングに参加しました。
ちなみに日中に参加したのは次の3つです。日本語ミーティングではスピーチもさせてもらいました。
・Twelve Steps The Spiritual principles
・日本語ミーティング テーマ「私たちの第一の目的」
・Honesty and Recovery

残念ながら、私は英語がよく分からないため、内容は理解できなかったのですが、それでも聞いていて、全然飽きないんですね。ミーティング会場に漂う空気感だけで満たされた気持ちになりました。ランチは例によってフードコートで菓子パンとコーヒー、ディナー(?)はホットドックと水で済ませてミーティングまっしぐら、です。

ビックミーティング2回め カウントアップで大盛り上がり

7月2日は、前日と同様、夜8時から、スタジアムでビッグミーティングがありました。そこでソーバーのカウントアップというのをやるんです。

まず、そのスタジアムにいる人がね、全員立つんですね。司会者が「ワンデーの方!」っていうと、お酒がとまって1日の人が座ります。そうすると、みんな、わーって拍手して盛り上がるんです。ワンデーの次が…どこで刻むのか忘れましたけど、1か月、3か月、6か月、9か月、どんどんそうやってカウントアップしていって、該当するソーバーのところで座って、拍手してもらいます。

1年以降は、年単位で、2年、3年、4年、5年…という感じで続いていきます。私はバースデー月が9月なんですよ。あと2か月で4年になるんですけど、そのときは、まだ3年だったので、「Three years!」と言われた時に座りました。そうやって1年ずつ進んでいきます。だからどんどん立っているメンバーが少なくなっていくんですね。

やっぱり、5年から10年ぐらいがボリュームゾーンで、座っていくメンバーが多かったです。私のすぐ近くに、38年という人がいました。こんなふうにどんどん座って、1番長い人が最後まで立ってるっていう、そういう仕掛けです。メンバーの層が厚くてすごいなあ、と思いましたよね、やっぱり。近くに座っていた、私と同い年くらいの男性3人組が、16年とか17年のところで座っていました。私と同じくらいの年齢でも、もうそのくらいのソーバーになってるんですね。10代で繋がれば、私くらいの年でもソーバー20年くらいの人がいるっていうことには、改めてびっくりさせられるというか、、羨ましいなと思いました。確か、その時の最長のメンバーが64年! すごいですよね。AAがその時70周年ですから、AAができて6年の時に繋がったんだと思います。

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