アル中本を読もう!

あまたの本たちと出会う中、あることに気づきました。どうしても見逃せません。アル中たち、です。
主役をはるアル中もいれば、渋い脇役のアル中もいます。アル中がどのように書かれているか。
そうだっ、そのとおりっ、というのもあり、いや、アル中はそんなんじゃない、というのもあり。
それどころか、書いた作家本人がアル中、という本も多いのです。「アル中本」、それはアル中が描かれた作品、またはアル中が書いた作品。 他人事でないだけに、読み手としての気合が違ってきます。思いのほか、奥深い世界です。 さあ、眠剤がわりに「アル中本」を読んでみませんか?

まえがき その壱 「アル中本」を読もう! ―― 眠剤がわりに「アル中本」 ――
まえがき その弐 「アル中本」を読もう! ―― 酒と作家、この相性の良さがまた

<連載編>
第1回 「今夜、すべてのバーで」 著者 中島らも
第2回 「死神」(短編集「死神」より) 著者 篠田節子
第3回 「流さるる石のごとく」 著者 渡辺容子
第4回 「夜消える」(短編集「夜消える」より) 著者 藤沢周平
第5回 「笑窪」(短編集「古惑仔(チンピラ)」より) 著者 馳星周
第6回 「ホームレス」(短編集「友がみな我よりえらく見える日は」より)著者 上原隆
第7回 「枯葉色グッドバイ」 著者 樋口有介
第8回 「楽園の眠り」 著者 馳星周
第9回 「ロデオ・ダンス・ナイト」 著者 ジェイムズ・ハイム
第10回 「凍(い)てついた夜」 著者 リンダ・ラ・プラント

<続・アル中本を読もう!>

第1回  「西原理恵子×月乃光司のおサケについてのまじめな話」 著者 西原理恵子、月乃光司

第2回 ≪姫四郎医術道中5≫嘉永六年のアルコール中毒 著者 笹沢左保

第3回  心が雨漏りする日には 著者 中島らも 

<特別編>
新春特大スペシャル ~さまようアル中たち~
「どうしやうもない私 ――わが山頭火伝」 岩川隆著 講談社
「海も暮れきる」 吉村昭著 講談社、講談社文庫
「四〇〇号記念特集」 ~ アル中探偵小説の世界  ~
「八百万の死にざま」 ローレンス・ブロック著 田口俊樹訳 ハヤカワ文庫
アル中手記本の不覚  ~ アル中、いかに生きるべきか ~
「アル中地獄(クライシス)アルコール依存症の不思議なデフォルメ世界(増補)」邦山照彦著 第三書館
「描きかけの油絵」 池田倫子著 東峰書房
二〇〇八年新春スペシャル 彼の底つき ~ 酔いがさめたら、うちに帰ろう ~鴨志田穣著 スターツ出版

新アル中本シリーズはこちら

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