
感動のフィナーレ…の内容は秘密
フィナーレの内容についてはここでは触れませんが、時間にして数時間。あまり長くはありません。
この時間が終わると、今回、一緒に内観した方とお茶を飲みながら感想を述べ合って、終了。外で記念写真を撮って解散です。
あとで写真を見たところ、我ながらなかなかスッキリした顔になっていました。
集中内観を終えて、思ったのは「やってよかった」ということです。
瞑想の先生に、集中内観の報告をしました。そのとき「ポップコーン現象はありましたか?」と聞かれました。ポップコーン現象というのは、人生の視座が大きく変わって心が晴れ晴れとし、「空を飛べるのではないか」と感じるような、そういう体験なのだそうです。深く、良い内観ができるとそうなるとのことでした。
…私にはポップコーン現象は起きませんでしたが、両親に愛されたという実感は、確実に得ました。やる前は「両親から十分、愛された時間はありますか?」との問いに答えられませんでしたけれども、今は自信を持って「はい」と言えます。今回、内観を終えてみると、これまで悩まされていたネガティブな妄想が極端に減りました。ほとんど出なくなったと言っていいです(たまに出ます)。
思えば内観しているときは妄想がでませんでした。それもそのはずで徹底して「事実を思い出す」ことをしている間は、妄想が入り込む余地はありません。そういう意味ではヴィパッサナー瞑想に近いかな、と思ったりしました。ふと思っただけですけれども。
そういうわけで6日間、内観をしたあとは、とてもすっきりして、細かいイライラや怒りも、減りました。現在、内観を終えてから2か月近く経ち、数日前、久しぶりにそうしたネガティブ感情が発生しましたが、以前より短い時間で収まりました。原因も割とすぐ判明しました。忙しくなり…というか、してしまい、寝不足と、日常内観や瞑想に当てる時間が減ったことが原因でした。一度、内観のあとのすっきりした感じを覚えると「やっぱりああいう心に戻りたいなあ」と、真剣に思うものです。
また、ふとしたときに出る「自分の思い通りにしよう」みたいな意地とか我というか、そういうものが出にくくなりました。お金のこともあまり気にならなくなりました。日々すっきりした気持ちで過ごせるようになり、これからきっと人生がよくなっていくだろうという予感があります。
もうひとつ、思ったのは、事実に即して過去を振り返ってみると「過ぎ去ってみれば、みな、ありがたいことだ」ということでした。過ぎ去ってみればこういうものなんだ、という、受け止め方が、集中内観やる前に比べると、変わったと思います。感謝の念が育ったのではないかと…。AAのプログラムでも、感謝というのは重要なテーマです。このテーマではまた、別に投稿したいと思います。
…「アル中、集中内観に行ってみた」のお話は、ここまでにいたします。
集中内観に、少しでも興味がある方は、ぜひ参加なさってください!! ただ、アルコールの問題で苦しんでいて、今、お酒がやめられないという方の場合は難しいでしょう。6日間は飲まずにいられても、終わってから反動でどっと飲むことになる可能性が非常に高く…。まずは、アルコールの専門医に診てもらうのが先かと思います。私のおすすめは、アルコールがとまって数年経ってから。AAメンバーであれば、ステップ4、5を終えた人、少なくともその準備が整ってから…がいいのではないでしょうか。
内観のすばらしさもさることながら、デジタルデトックスが叶うのもとてもよいと思います。スマホは見ないし、電話もかかってこない。もちろんパソコンも! デジタルデトックスのみならず、コミュニケーションからも離れられます。コミュニケーションデトックスです(笑)。これは、精神衛生上、すごくよいのではないでしょうか。
あとなんといっても、上げ膳据え膳でご飯がいただけたのが、ありがたかったです。三度三度のご飯をいただいても、ほとんどの方は体重が落ちるそうです。屏風の前に座って、ほぼ動かないのに! 毎日の献立は工夫されており、ほぼ菜食で、カロリー抑えめ。私も2kgほど落ち、体脂肪は5%下がりました。が、じきもどりました(笑)。
つたない報告でしたが、少しでも多くの方にお伝えできればと思って書きました。 どうもありがとうございました。
