4月

取られずに いたしかゆしの 確定申告

ずいぶんと 迷子になって 断酒道

(卯月のごあいさつ)

田舎で酒害者として活動していると、当事者よりも家族からの訴え、相談が多い。あらん限りの知識や経験をもってお話するが、解決するものではない。

どうしたものか考えあぐねていたところ「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉に出会った。不確実なものや未解決のものを受容する能力、の意。これだ、と思った。これこそが、酒害に苦しむ家族に相対したときに「一日断酒」で生きる酒害当事者が求められる力だ。

(二〇一八年三月某日 紹介は、作家で精神科医 帚木蓬生さん)