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コンビニの 裏は わりかし 安普請(やすぶしん)

満開の 桜 二十五度くらいの 酔わせぶり

(皐月のごあいさつ)

近しい親戚が宮司を務める神社の本殿・拝殿が、放火により全焼した。わずかに柱と土台、屋根が炭になって残されている。子どもの頃から親しんだ場所なので、膝の力が抜けた。けれども本殿の後ろの山容、境内から眺める鏡ケ浦の美しさにはいささかの変わりもない。

犯人は生活苦のため刑務所に入りたかった六十代の男性。所持金二十一円で、酒を飲んでいなかったところをみるとアル中ではなさそうだ。そこのところはなんだかほっとした。

(二〇一七年四月某日 諸行無常の庭に桜の花咲く)